【トリマー転職】いい転職先はどうやって見つければよい?

こんにちは。ペットホテル&サロン デルタの佐々木です。

デルタではトリマーさんの転職応援をしています。

トリマーさんがよい環境で働き、健全に働くことが、最終的に飼い主様の幸せに繋がると考えているためです。

会社を見る目を養う

いうまでもなく転職でいい会社に就職することは重要です。

仕事が楽しく、成長を感じられ、やりがいがあり、人間関係のストレスがなく、給与や待遇も良い、こんな会社に就職したいでしょう。

もし間違って悪い会社に入ってしまったら、辞めれば良いとはいえ、「最適な転職回数は?」でも書いたよう、数か月の転職を繰り返すことは、自身の市場価値にとってマイナスです

可能な限り入社前に長く続けられそうかどうかを見極めることが重要です。

私はオーナーとしてたくさんの方と面接をしていますが、求職者の人はもう少し良い会社を見分ける力を持った方が良いなと感じます。

現在、労働人口は減少傾向にあり、完全な売り手市場になっています。

にも拘わらず会社に”雇ってもらう”意識で就職活動を行い「こんなことを聞いたら悪い印象を与えるかな、、、」と聞きたいことを聞けなかったり、若い方だと、そもそも何を聞いてよいか分からないという方もいるように見受けれます。

現在はむしろ会社が求職者にどう選ばれるかを考える時代です。

多少突っ込んだ質問をしても、あなたに実力があれば、まともな会社なら多めに見てくれます。

それで落とされるようなら、その程度の会社なんだなと割り切りましょう。

”いい職場”とは?

いい職場とはどういうところでしょうか?

  • ハードワークだけど給与が高い会社
  • 給与が低いけどまったり働ける会社
  • 犬に優しいトリミングをしてるけど、残業代がつかない会社

さてどれが良い会社か答えられますか?

正解は”人による”です。

確かに平均してよい会社、悪い会社というのはあると思います。

給与面を重視している人にとっては、その会社としてどのように犬を扱うべきなのか、ということは重要でないかもしれません。

犬を大切に扱いたいと思う人にとっては、給与の優先度はそこまで高くないでしょう。

人が仕事において何を求めているかで、いい会社の基準は変わります

ここでは次の2点を”いい職場”として考えて、その見分け方をお教えしていきます

  1. ブラックでない(労働基準法が守られている)
  2. あなたが長く働けるお店であること

 

ブラックでない(労働基準法が守られている)お店の見分け方

労働基準法が守られていることは会社選びにおいて外せない条件です。

トリミングサロンなどは個人でやられているお店が多く、意図的なものも、意図的でないものも含めてまだ結構な数労働基準法違反のお店があります。

当然法律を守っていない、つまり違法なお店なので、本来であれば営業をしてはいけませんが、監督する方にも限りがあるので、日本にある数多くのお店を指導することはできません。

ただ、こういったお店に就職して働き続けることは、ある意味でその職場を肯定してしまっているので、トリマーの職場環境の改善のためにも、そういったお店には就職しないようにして欲しいと考えています。

 

①文書でのやり取りを嫌がるところはNG

お店と雇用契約を結ぶ際には「雇用契約書」を取り交わさなければなりません。

これは2枚同じ書類を貰い、1枚をお店が1枚を雇用者側が保管します。

雇用者側がいつでも雇用契約を確認できるように2枚用意されています。

労働条件に問題があった場合、お店のハンコが押してある書類があると安心です。

一方でブラックなお店にとっては、自身の違法性を証明することになるので、書類でのやり取りを嫌がります。

書類のやり取りがあれば絶対大丈夫ということではないのですが、少なくとも書面でやり取りしてくれない会社は避けた方が良いでしょう。

いつ職場に言えばよい?」でも書いたように、内定通知書・雇用契約書などで書面で契約してから働き始めさせましょう。

 

②事前に従業員と話させてくれないところはNG

これは絶対の条件ではありませんが、事前にオーナーなどがいないところで従業員と話をさせてくれないところも避けましょう。

ブラックな職場は、従業員が不満を持ちつつ働いている場合が多く、オーナーはお店の実情を知られたくないので、スタッフと求職者が話すことを嫌がります。

職場見学や実技研修の間、ずっとオーナーがついて回っているところは避けた方が良いかもしれません。

ただ、ブラックなお店はスタッフもその環境に慣れてしまっていることがあるので、注意が必要です。

「普段どれくらい働いているのですか?」

「オーナーさんは優しいですか?」

など、うまく質問してそのお店の実情を探るスキルも重要です。

 

③面接もそこそこに採用を決める

これも絶対の条件ではありませんが、普通の職場では必ず実技面接を行います。

トリマーの技量は様々で、書類上の経験からだけではわかりません。

経験3年でもとてもカットがうまい人もいれば、10年やっていてもへたっぴという人もいます。

では実技面接をせずに採用の可否を決めるお店はどういう意図なのでしょう。

これはスタッフの離職率が高い職場の可能性があります。

とりあえず雇ってだめならやめてもらうという文化の会社だと、面接などに時間をかけるよりも、とにかく雇って、働いてもらい残ればラッキー戦略が合理的です。

これは法律的には問題ない場合もあるので、一概に悪いとは言えないのですが、雇用者の扱いとしてはあまり感心できません。

最適な転職回数は?」で書いたように、短期間で辞めさせられてしまう可能性のあるお店は避けた方が良いでしょう。

自分のスキルに自信のある人は問題ないかもしれませんが、、、

 

④他の店舗に比べて条件が極端に良い

職探しをしているとわかると思いますが、トリマーの給与というのは同じ地域内ではそれほど大きく変わりません。

店長待遇などの追加業務があるのであれば別ですが、トリマーとしての仕事を求められるのであれば、大体同じくらいの給与になるはずです。

会社も採用の際には他店の募集を参考にしているので、市場原理を考えると大体同じ価格帯に落ち着くはずです。

もし、妙に高い賃金を払ってくれる会社がある場合は注意が必要です。

ある地域で、トリマーが時給1,000円くらいで募集されていたとします。+100円や*200円くらいであれば、そこまで気にすることないですが、同じような仕事内容で1,500円などで募集がある場合は注意が必要です。

何か裏があると考えてた方が良いでしょう。

よくあるのは、時給としては高いが、何か理由を付けて給与から引かれたり、最初は高くてもだんだん低くなったり、というケースがあるようです。

ただ、これは本当に好条件のお店もあるので、判断が難しいかもしれません。

詐欺の注意喚起などでよく言われていますが「上手い話には注意が必要」です。

 

あなたが長く働けるお店を見分ける方法

いい職場といったときに、ブラックでない、ということ以外に、色々な意味があります。

先ほども書いたように

  1. ハードワークだけど給与が高い会社
  2. 給与が低いけどまったり働ける会社
  3. 犬に優しいトリミングをしてるけど、残業代がつかない会社

色々なお店があります。

ここでは従業員にとっていい職場とは、あなたが長く働き続けられる職場だと考えてその見分け方を説明していきます。

 

①会社の理念はあなたの考えに合っているか?それを説明してくれるか

採用する側の私が最も重視していることは会社の理念とスタッフの理念が一致しているかです。

どんなに優秀なスタッフであっても、お店の方針と違えば雇いません。

なぜなら、人は自分の信念と異なる行動をすることに強いストレスを感じるからです。

例えば、私のお店では、犬を叱らないことをスタッフに徹底しています。

これまでずっとトリミングで犬を叱っていたトリマーには、これまでの手法が使えずとてもストレスを感じるはずです。

雇用者にとっても、従業員にとっても、理念が合っているかは最も重要だと考えます。

 

②給与は十分か

理念と同じくらい大事なのが賃金です。

個々人により生活に必要なお金は違います。その分が稼げそうかどうかということは必ず確認しましょう。

職場の雰囲気が良く、理念が一致していても、給与が十分でないと働き続けるのは難しいです。

「最低これくらい欲しい」という基準を持っておきましょう。

ただ、ここで重要なのが、あなたの市場価値というのは、あなたが決めるのではなく、お店側が決まます。

例えば、新卒の人が、時給3,000円でないとだめだ!といっても、それは高望みです。

自分の適性に合った範囲で基準を決めましょう。

 

③昇給が望めそうか

長く働くためには、会社に昇給の仕組みがあるかということです。

人生において年齢が上がると生活コストはあがります、就職時点の給与は満足していても、5年後、10年後も同じだったら、困ると思います。

(中学校の同級生がバリバリ仕事をして、毎年海外旅行に行くのを羨ましそうに見たり、飲み会で1万円以上かかるお店についていかなければならないのはつらいです)

昇給の仕組みがあるのか、どういう条件で、どうすれば昇給するのかを把握しましょう。

転職時の昇給というのは、前の職場の給与が基準になるので、常に昇給のことは考えておきたいですね。

 

④店舗の口コミを見てみる

お店を評価する際、短い面接や会社見学の中で、お店の良しあしを見分けるのは難しいです。

なぜならお店としてもこれから戦力になってくれる可能性がある人の前では、体裁を取り繕い、自分のお店をよく見せようとします(これは求職者側も同様なので、お互い様ですね)。

ですので、お客様の評価(口コミ)は必ず確認するようにしましょう。

口コミが悪いものばかりであれば避けた方が良いですし、口コミの内容を見れば、お店の雰囲気を知る一助になります。

 

⑤成長ができそうか

経験浅だったり、職場で成長したいと考えているトリマーさんにとっては、職場で成長できるかを調べましょう。

若いうちは給与を下げてでも就職した方がよいケースもあるかもしれません。

トリミングをやっているお店はたくさんありますが、ペットショップ、サロン、動物病院、また大手のお店や個人店、オープンしたばかりのお店などで、仕事内容、空気感、その職場で経験できることが変わってきます。

同じ職場でばかり働いていると、その方法しかできなくなってしまいます。

少なくとも私は、経験が10年ほどあるトリマーさんなら、同じところでずっと働いている人よりも、2,3回転職を繰り返してくれている人の方が、好ましく感じますし、実際に転職経験のある人は、転職に慣れているので、うちに就職した後に、すぐに即戦力になってくれると感じます。

参考:デルタの社員教育

 

最後に

いい職場を選ぶことは自身の市場価値を上げる際にとても重要です。

最低限ブラックでない(労働基準法が遵守されている)職場を選ぶこと、

また、なるべく長く働ける職場を探しましょう。

いい職場は人によって違うので、自分のいい職場は何かを考えます。

 

参考

【トリマー転職】私は転職すべき?今の職場ってどうなの!?デルタの社員教育

【トリマー転職】なぜ転職すると給与が上がるのか?どうやって自分が評価されるお店を見つければよい?

【トリマー転職】トリマーの給料が低い理由 給与の上げ方は?

→サロンオーナーによるトリマー転職支援サイト


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