2025/02/26
転職を機にスキルアップしたいと思っていませんか?
せっかく環境を変えるのだから
・新しい環境で新しいスキルを身に着けたい
・これまで経験できなかったことをしたい
・さらなるスキルのレベルアップをしたい
教育に対するスタンスというのは、お店によって大きく違い、カルキュラムを組んでしっかり教育するお店もあれば、昔ながらの「見て覚える」手法を取っているお店もあります。
もしあなたが転職でスキルアップしたいのであれば、転職先がどういった教育をしているか聞くことも大事ですね。
デルタの教育について説明します。
教育は企業の将来と同等
デルタでの教育に対するスタンスです。
会社とは人の集まりであり、そこで働いている人がどれだけ価値を生み出すことができるかが会社の価値です。
このように考えれば社員に対する教育は、会社に対する先行投資であり、教育の質が企業の将来を決めると言っても過言ではありません。
・入社時教育
・OJT教育(On job training:仕事を通じで行う教育)
・オーナーとの個人面談によるキャリアアップ面談の実施
など、デルタでは経験の浅い人に対してだけでなく、何十年もこの業界で働いているスタッフに対する教育を用意しています。
人生において、常に学び続けたいと考える人に合っている職場かと思います。
入社時教育
新卒、転職に限らずすべての社員に対して入社時の教育を行います。
ここでは専門的な教育といよりも(専門教育はOJTで)、ビジネスマナー、会社のシステム等、すべてのスタッフに共通する知識と、デルタの企業理念やコンプライアンスなど、デルタのスタッフとしてどのようにふるまえばよいかと言った、働く上での心構えを教える教育になります。
これ自体は、1,2日で終了しますが、OJTに入る際に、仕事にに早くなじむために重要な教育になります。
OJT教育
未経験、新卒、ブランクありなどの人はOJTにより仕事ができるように指導します。
OJTとは仕事の中で教育をしていく方法です。
例えばペットホテルでは、
1step:仕事を見せる・説明する
2step:実際に手を動かしてもらう
3step:仕事の仕上がりを先輩にチェックしてもらう
という3stepで教育を進め、チェックが必要なくなった段階で、その仕事ができるようになったと判断します。
個々人にOJTチェックシートを配布し、それぞれのスタッフは自分が何を学べば良いか、どのくらいの達成度なのかを把握することができます。
また先輩がこれを確認することで、複数人で効率的な教育が実現できます。
オーナーとの個人面談での目標設定
就業年数に限らず、すべてのスタッフが定期的にオーナーとの面談を実施するようにしています。
ここでは仕事の悩みや要望などいろいろな話をしますが、テーマとして多いのがキャリアパスについてです。
キャリアパスとは、仕事において、将来的に担いたい役割を決めて、そこに至るまでに必要なスキルや経験のことです。
個人面談では、スタッフの仕事においての目標について聞き取りをして、目標を達成するために必要なことを話します。
例えば、経験のあるトリマーさんが5年後にお店の店長になりたかったとしましょう。
そのためには、トリミングのスキルだけでなく、
・お店を回す能力
・教育・マネジメント能力
・マーケティング能力
・人材管理能力
などが必要になります。
これを実現するためには、
1年目に後輩の教育を担当してもらう
2年目に店舗リーダーになってもらう
3年目にお店のマーケティング業務を担当してもらう
・・・
というように店長になるために必要なスキルを得るための計画を立てていきます。
そして定期的な個人面談においてこの進捗をチェックしていきます。
つまり新人だけでなく、何年目のスタッフであっても、本人が望めばスキルアップを実施します。
もう少し詳しく知りたい
~チャレンジ制度~
デルタでは各社員が効果的にスキルアップできるように、その社員に合わせたカルキュラムを用意します。
その1例が”チャレンジ制度”です。
これは、その社員のためだけにサービスを設定して、それを自主的に実施してもらう制度です
〇噛み犬のトリミングがしたい⇒『トレーナーさんとタッグを組んでのトリミングトレーニング』
トリマーさんで、噛み犬などトリミングサロンではお断りされてしまうような子をトレーニングしてトリミングが負担にならないようにするサービスを行いたいという方がいました。
この方は、トリマーとしては1人前でしたが、トレーニングの知識がありませんでした。
ですので、デルタでお願いしているトレーナーさんとタッグを組んで、上記のサービスを始めてもらいました。
トリマーさんにとっては、実践でトレーナーさんの技術を経験できるので、このサービスを通して最終的には、自分一人でもトリミングトレーニングができるようになります。
〇トレーナー志望のペットホテルスタッフ⇒『初心者飼い主向けのセミナー』
ペットホテルスタッフで、将来ドッグトレーナーになりたい方がいました。
いきなりトレーニングをするのは、ハードルが高いで、ワンちゃんを迎えたばかり、またはこれから迎える飼い主様に向けてのセミナーを開催してもらいました。
対面で問題を解決しなければならないトレーニングに比べて、セミナーは事前に十分な準備ができます。
作った資料をプロのトレーナーさんにブラッシュアップしてもらったりする経験を通じて、トレーナーとしての実践的な経験を身に着けていきます。
~なぜなぜ分析による課題の深堀~
キャリアアップをしたい方は多くいるのですが、では実際に自分が何をしたらよいのか分からない、どこを改善したら良いのか分からないという方がいらっしゃります。
そういった方は、個人面談などの際に、課題の深堀をして、実際の行動目標に落とし込んでいきます。
その際にトヨタなどで利用されている課題解決フレームワークの「なぜなぜ分析」を利用します。
例として、施術にとても時間がかかってしまう新人トリマーさんがいました。
その方に話しを聞いたところ、特に噛み犬などの口が出る子にとても時間がかかってしまうということで、この解決策を「なぜなぜ分析」考えてみました。
皆様も考えてみてください。噛み犬に特に時間がかかってしまうのは、なぜか?そして解決策は何があるのか?
このトリマーさんも、「噛み犬が怖くなくなるようにする」などの抽象的な対策しかできていませんでした。
でも何かを怖いという気持ちは、普通簡単には消えることはありませんので、この問題を深堀することにしました。
まず一つ目の”なぜ”です。
少し深堀をしました。なぜ時間がかかるのかと言えば、犬が口を出すたびに噛まれるのが怖くてそれを避けつつやっているので、なかなか施術が進まないからです。ここまではまあ当たり前だよね、と考える方が多いと思います。
2つ目の”なぜ”は、
こうなります。ワンちゃんがガウガウしていたとしても、距離があったり、何か遮るものがあれば怖くはなくなるはずです。
ひとつ前で噛まれるのが怖いと書きましたが、逆に言うと噛む犬がいたとしても噛まれない環境を作れれば怖くないと言えます。
3つ目の”なぜ”です。
ワンちゃんに噛まれなないようにする道具があります。
口輪、テーブルハーネス、エリカラといった道具が当店にも用意していますし、デルタはスタッフが怪我をしないことが第一なので、これらの使用を禁止しておりません。
ではこのトリマーさんはなぜこういったものを使っていなかったかというと、「使いどころが分からない」とのことでした。
つまり、時間はかかっても、よけつつやれば出来はするので、つい口輪などを使わずに頑張ってしまうとのことでした。
ここまでくると、問題の本質は、「怖いから」ではなく「道具の使いどころがわからない」ことだとわかります。
このトリマーさんには、しばらくの間、先輩からの道具の使いどころの指導を受けるような対策を行うことになりました。
このように、課題や問題を”なぜ”で深堀をすることで、「怖がらないようにする」というあいまいな対策から「保定具の指導」という具体性を持った対策を打つことができるようになりました。
ちなみに、”なぜ”は複数あることもあるので、実際はもう少し複雑な分析図になります。
当然この問題だけでなく、
・接客が上手くいかない
・カットが上手くできない
・指名が取れない
等の問題課題にも同様の方法で分析・対策を実施しています。
この手法は簡単に見えて、経験者のアシストがないと難しい面もあります。
各スタッフが目標達成のための計画を立てられるようにオーナーを含めた経験者がバッグアップすることで、一人で学ぶよりも早く成長ができる仕組みがあります。
さいごに
上記の教育は、当然他のスタッフやオーナーが結構な時間を使って実施しなければなりません。
お店によっては最低限の教育をして、あとは「見て学べ」というところも少なくありません。
しかしながら、現代は教育のためのたくさんフレームワークが開発されており、これを使うか使わないかで成長スピードは大きく変わります。
「5年もトリマーやってこれくらい?」
「ペット業界に10年もいたのにこんなこともできないの?」
と言われないようにするためにも、成長できるデルタで働いてみませんか?