2023/12/19
罰や苦痛を与えることなく優しく接します
ペット業界で働く人たちにとって、それぞれのお店でワンちゃんをどのように扱っているかということは職場選びでも重要な観点ではないでしょうか?
多くの人がホテルやサロンでは犬に負担をかけるのは仕方のないことと考えてしまっているように感じます。
しかしながら、それは全くの偏見です。
デルタではすべてのサービスにおいて「罰や苦痛を与えることなく優しく接する」ことをルールにしています。
残念ながらまだ多くのお店では、”しつけ”と称してお客様のワンちゃんに罰や苦痛を与えたりするケースが散見されます。
まだ、それらのことをこっそりやるお店は良い方で、お客様に対しても「叱ることがあります」と公言しているお店があるのは、正しい知識を持たないだけでなく、お客様のワンちゃんをお預かりするという営業倫理の観点が抜け落ちていると言わざる負えません。
きっかけ、オーナーの想い
オーナーの佐々木は変わった経歴を持っており、もともとは理系の大学を卒業し、サラリーマンとして5年ほど働いておりました。
会社を辞めて、半年後にはデルタを開業しています。つまりペット業界での経験がほぼゼロの状態から開業しています。
これは一見するとマイナスですが「限りなくお客様目線で開業できた」ことで、むしろ良いことだったのではないかと考えています。
研修で見学させていただいたサロンでは叱りながらトリミングをしていました。
おそらく部外者である私がいる前でそれを行っていたので、彼らには悪気やなく「ペット業界では叱るのが当たり前」になっているのだと理解しました。
オーナーになってからも、別のお店からの転職者に話を聞くと、叱らないお店はほぼありませんでした。
ただ、少なくとも私は自分の子をそういうお店に預けたいとは思いません。
叱るしか犬を正しく扱う方法がないのか、と疑問に持ち、しつけやトレーニング本を調べてみれば、全然そんなことはありません。ポジティブトレーニングや罰を使わない方法はたくさん出てきます。
実際お店を開業して他のお店とのつながりができてくると、同じように罰や苦痛を使わない店舗もちらほらあるが分かってきました。
私はいち犬を愛する飼い主としても、知らない場所に来て不安なワンちゃん達を叱るということはしたくありませんでした。
お客様のワンちゃんです
当然ながら、サロンでもホテルでもお預かりしているのはお客様の大切な家族であるワンちゃんです。
例えば、外出先の(人用の)ホテルや美容院で子供がはしゃいでしまったときに、そのお店のスタッフがその子を叱ったり、叩いたりしたら、どう思うでしょうか?
当然、親としては怒ると思いますし、下手したら警察沙汰です。
ちょっと前に、幼稚園での虐待が問題になったことがありましたが、犬だから、という理由だけでそのとき報道されていた内容よりずっとひどいことを犬に行っている店舗がたくさんあるのが現状です。
私はワンちゃんも、飼い主様の大切なご家族であるという認識ですので、ちょっと人間にとって都合の悪いことをしたからと言って、叱るということはありえないと考えています。
しつけ・トレーニングの観点から
犬のしつけやトレーニングは日月進歩しています。
一昔前の、人が犬のリーダーになるというしつけ論が廃れたように、現在では人と犬は家族の関係を結ぶことが正しいと科学的にも証明されています。
私たちはこのポジティブトレーニングの流れを、すべてのサービスに取り入れており、犬とコミュニケーションを取る際には、犬の行動を抑制するのではなく、犬の良い行動を引き出してあげる手法を取ります。
お預かりのワンちゃんの中には、確かに人や他のワンちゃんに吠えてしまうという、人間にとっての困った行動をとる子がいます。
しかしながら、犬はそれらを悪気があってやっているわけではありません(犬が悪気を持つことがないことも、科学的に証明されている)。
なので、吠えて困るのであれば、”吠えない行動”を増やしてあげる対応を取ります。
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