2022/01/14
こんにちは。川崎市幸区小倉のペットホテル&ペットサロン デルタの佐々木です。
ここではデルタのメンバーに加わることを検討している方に向けた会社紹介のブログです。
今回は会社の理念について詳しく説明させて頂きます。
デルタでは採用に際して、一番重要視しているのが、理念が共有できるかです。経験や技術、知識も重要ではあるのですが、お店の理念を実現してくれるかが一番重要だと考えています。
デルタの最終目標「人と犬が共存できる社会の実現」
私は自己紹介でも書いていますが、この業界に入ったきっかけはペットたちの殺処分数に心を痛めたからです。
昔と比べて減ったとはいえ、まだまだ犬猫の殺処分数は少なくなく、たくさんの犬猫が本人の意図とは別に命を絶たれています。
彼らは繁殖やお世話を人がしなければならず、人の都合で生み出されます。
そういった彼らが人の都合で殺されなければならない現状が私は正しいとは思えませんでした。
ボランティア活動にも携わっていますが、もっと根本的にこの問題を解決するにはどうすればよいだろうか、どういう社会が理想なのかを考えました。
殺処分は間違っている、それは良いとして、例えば殺処分がゼロになればよいでしょうか?
特段審査もせず犬猫を譲渡すれば、きっと殺処分数はへるでしょう。
しかしながら、”無料だから”ともらっていった人の家庭で幸せな生活は送れるでしょうか?ペットを飼うにあたり、金銭面は避けられないファクターです。
私は、殺処分がなく、かつペットたちが信頼できる飼い主の下で健康に快適に過ごせていること(QOL:Quality of Lifeが高い)が理想の社会だと考えるようになりました。
さらに理想を言えば、犬が人と同等の地位になること、公共の施設に出入りがで、バスや電車にも乗れる、人の社会に犬が自然と溶け込んでいる社会を実現したいと考えています。
理想の社会の実現には?
では理想の社会の実現にはどうすればよいでしょうか?
例えば、ドイツなどは公共の施設に比較的犬が入れるようになっており、愛犬家の間で「ドイツに移住したい」と冗談半分で語られることがあり、人によってはまじめに「日本は犬に優しくない」という人もいます。
私もドイツに行ったことはありませんが、断片的な情報から確かに犬にとっては良い環境が整えられているように見受けられます。
一方で、飼い主に関する義務もかなり厳しいものがあります。
糞尿の始末は当然のこと、公共の場所では吠えない、暴れないなどの管理ができていること、トレーニングを多くの飼い主が必ず受けているなどの、飼い主側の意識の高さもうかがえます。
残念ながら日本はまだ飼い主の意識がそこまで高くなく、ワンちゃんたちが公共の場に出ることを疎ましく思われても仕方がないとも感じます。
日本が犬に優しくないのは、政策のせいではなく、飼い主側にも原因があると考えています。
ではどうすればよいかといえば、私たちペット業者が飼い主様の知識啓蒙を促すことが重要と思います。
デルタではプロのトレーナーさんを呼んでのトレーニングを行っており、サロンやホテルを利用したお客様に進めることがよくあります。
これは飼い主様が困っているからということもありますが、飼い主様が犬に関する知識を得ることで、社会全体がよくなると信じているからでもあります。
「私たち」だけが負担を担わない
もう一つ考えなければならないのは、自分たちのことです。
ペットが幸せになって欲しい、こういった想いを持つ人は多いと感じています。
ただ、そのことに身を削って感張りすぎる人たちも多く見てきました。
殺処分される子、他人のワンちゃん、を自分の子のように考え、それをどうにかして助けたいと思い、行動する様子はとても素晴らしいことです。
ただ残念なことに、長い目で見たときに、これは彼らにとってもよくない影響があると考えています。
殺処分される子、他人のワンちゃんまで愛することができる人は、そう多くはありません。
たいていは自分の楽しみを持ちたいし、自分の子の幸せを一番に願っており、それは否定されるべきではないと考えています。
4方良しの商売を実現する
「3方良し」という近江商人の格言があります。
「売り手(私たち)」「買い手(飼い主様)」「社会」が満足する商売が良い商売という意味です。
この格言の良いところは、「私たち」が入っていることです。
仕事において、「お客様」を幸せにすることは重要ですが、「私たち」が幸せにならなければ、継続した事業は難しいです。
新しい社会を実現には、人の一生では短いでしょう。
自分の後をついて出くれる人を見つけるためにも「私たち」が幸せになる仕組みが必要と考えます。
そして私たちはペットという命を扱う職業ですから上記の3点に「ペット」を加えることも必要だと考え、
「私たち」「飼い主様」「社会」「ペット」が幸せになるサービスを実現する
という会社の理念に行きつきました。