2020/05/12
こんにちは。ペットホテル&サロン デルタの佐々木です。
日本では欧米に比べてベビーシッターがあまり普及していません。
日本は平和で、田舎だと鍵をかけない習慣のところがまだあったりと、他人を家に入れることに抵抗が低く、シッター業が受け入れられる土壌はあるように思います。
たまにこのことについて考えるのですが、納得いく答えが出せていない状況です。
シッター業はペット業界にもあます。
ペットシッターやお散歩代行といったサービスで、映画「ペット」をみると、若いアルバイトの人が家に入ってペットを散歩に連れ出すシーンがあり、それなりにペットシッターやお散歩代行の文化が根付いているのかなという印象を受けます。
日本でも共働きの家庭が増えたためか、ベビーシッターを使う家庭が増えているという記事も見たことがありますが、実感としてはあまり増えているように感じられません。
ペットシッターも利用する方はいるのですが、まだペットホテルに比べたら利用率は少ないのが現状です。
”暇”があらゆる問題行動の原因?
話は変わりますが、愛犬のちょっと困ったな、という行動はありませんか?
例えば、急にスイッチが入ったように走り回ったり、ちょっとした物音に吠えたりする。
家具を噛んでしまったり、おもちゃををちぎって食べてしまうなど。
こういった問題行動の根本的な原因は”暇”であることが多いと言われています。
有名なドッグトレーナーも、とにかく犬を運動させることが大事だと言っています。
少し過激?なやり方だと、犬に重りをつけて運動することを提案されている方もいらっしゃいます。
とにかく体力を発散させてあげれば、家に一人でいるときもぐっすりと寝てくれています。
これは根本的な解決なのか、対処療法なのか迷うところですが、実感としても効果はあるように感じます。
長時間のお留守番の負のスパイラル
長時間のお留守番をしているワンちゃんはとにかく暇です。
遊ぶ人がいなければ、何とか気を紛らわせるものを探します。
何かを噛むという行動は不安が原因の場合もあります。
しかし、飼い主とっては家具を気付着けられたり、おもちゃを壊されたりすることは困ったことです。
するとケージに入れられたり、おもちゃを取り上げらりされて、さらにワンちゃんの不安が強くなります。
最終的にはケージを噛むようになり、自傷行為に発展する場合もあります。
長時間の留守番の気を紛らわす方法
人には人の事情があるので、留守番時間を短くすることは難しいと思われます。
そこで少しでも留守番での”暇な時間を短くする”方法を考えます。
①知育おもちゃを使う
朝ごはんのフードなどを知育おもちゃで出がけにあげていく方法があります。
知育おもちゃで10分でも時間を使ってくれるのであれば、それを3つ用意すれば30分暇な時間が減ります。
餌をゲットするのに頭を使うので、心地よい疲れを感じてくれる効果もあります。
知育おもちゃはきちんとしたものを買わなくても、ペットボトルやトイレットペーパの芯などで代替することもできます。
これらのおもちゃはいきなり留守番のときに与えるのではなく、事前に飼い主が見ている前で使ってもらいましょう。
ワンちゃんによってはルールを理解できておらず、おもちゃから餌をとる前に諦めてしまったり、ペットボトルなどは噛んで食べてしまうこともあります。
②自動給餌機を利用する
Furboという自動給餌機があります。
これは自動給餌機能に加えて、カメラとマイクがついており、外出先から自宅のワンちゃんの様子を見たり、声をかけたりすることができます。
もちろんフードやおやつもあげることができます。
Furboの良いところは少量のおやつをあげることができることです。
仕事中の小休憩時にFurboでおやつをあげれば、愛犬の元気な姿が確認できるとともに、ワンちゃんにとっても断続的におやつや大好きな飼い主様の声が聞こえるので、刺激になります。
③ペットシッターを利用する
いくつか暇な時間の対処方法を書きましたが、やはりワンちゃんにとっての一番のご褒美は人と遊ぶことです。
長時間の留守番の間に、15分だけでも思いっきり遊ぶ時間があれば、ワンちゃんの精神はずっと安定するでしょう。
ただ仕事中にちょっと家に帰ることができる人はめったにいません。
いつも早く帰りたいとは思っていても、残業が続いてしまったという方も多いのではないでしょうか?
そういったときにおススメなのがペットシッターです。
ペットシッターの良いところは短時間、自宅に来てお世話を頼めるところです。
例えば、暇な時間がかわいそうだからと、犬の幼稚園などに預けようと思っても、登園時間が合わなかったり、月々の金額にすると結構なかさんでしまいます。
ペットシッターならば、1時間2~3千円程度でお願いできます。
ちょっと残業がある日だけでも頼めば愛犬の生活の質はぐっと向上するでしょう。
もちろん愛犬に合うペットシッターがいるか、自宅に入ってもらうほど信頼できる人がいるかなどの課題はありますが、ぜひGoogleなどで自宅近くのペットシッターを探してみましょう。
おわりに
ワンちゃんの寿命は人間よりもずっと短いです。
毎日毎日大部分の時間を飼い主の帰りを待っているワンちゃんは、個人的には少しかわいそうに思います。
犬の幸せは、そのご家庭によって違うと思いますが、私はやはりたくさん遊んだり、お散歩したり、おいしいものを食べたりと、楽しい刺激のある人生が幸せなのではないかと考えています。
愛犬の幸せのために”暇な時間”を少なくする試みをしてみませんか?