2019/11/09
うちの愛犬、痩せてる?太ってる?
愛犬に長生きしてほしいという願いは、全ての飼い主に共通だと思います。人間と同じく犬も肥満が病気の発症要因になりえ、適正体重の犬は太っている犬よりも長生きする傾向にあります(適正体準のゴールデンレトリーバーで1.8年も長生きだった研究があります1)。
ここで質問です。
みなさまの愛犬は痩せていますか?太っていますか?それとも適正体重でしょうか?
愛犬の体重を簡易的に調べる方法にBCS(Body Condition Score)というものがあります2(図1)。
これにより、飼い主様自身でおおよその肥満度合いを調べることができます。例えば、BCS3と示されている項目を読むと「肋骨が触れる」「くびれが見られる」などと書いてあります。皆様の愛犬はどうでしょうか?
この方法は、飼い主自身で簡易的に愛犬の肥満度合いを判断できるメリットがありますが、主観的でばらつきが大きくでるというデメリットがあります。
図1. BCS(ボディコンディションスコア)
肥満の客観的指標である体脂肪率を測定する犬用の脂肪計があります。これを使うことで、より正確にワンちゃんの肥満度合いが測定できます。この機器は高価ですし、測定にコツがいるので、かかりつけの動物病院に測定をお願いしましょう。(適正な脂肪率は犬種によっても違います)
ここまで、ワンちゃんの肥満度合いを調べる方法をご紹介しましたが、結論としては、愛犬の適正体重はかかりつけの先生に聞きましょう。
図2.ヘルスラボ犬用体脂肪計
人間と違い、ワンちゃんはいろいろな犬種が存在するため、一般の飼い主が適正体重を決めるのは難しいのが現状です。また、人間でもそうですが、年齢や病歴などで適正な体型や体重は変わります。かかりつけの先生はそれらを総合的に考えて、その子に適正な体重を出してくれます。
1.Effects of diet restriction on life span and age-related changes in dogs, Richard D. Kealy, JAVMA, Vol220, No.9, May 1, 2002.
2.イヌの肥満度判定における、BCS法とイヌ用体脂肪計による体脂肪率測定の比較、著:桜井富士郎他、帝京科学大学紀要Vol.7(2011)pp.43-47.
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