2022/01/24
こんにちは。川崎市幸区小倉にあるペットホテル&サロン デルタの佐々木です。
トリマーとして長年働いているけれど、給料があがらない、上がる見込みもない。
このままだと将来が不安でトリマーとして続けてよいのか迷っている、という方に、なぜ給与が上がらないのか、そこから抜け出す方法をお教えします。
トリマーはなぜ給与が低いのか
トリマーが低賃金になる理由
私が今のお店を開業する際、他社のトリマー募集を見てびっくりしたのは、給与の低さです。
トリマーは技術を必要とする専門職なのでそれなりの給与になると考えていたのですが、場合によっては深夜のコンビニよりも低い募集があるほどでした、、、(*1)
何年か業界で仕事をしてきて、色々勉強した結果、トリマーの低賃金の理由が分かってきました。
ほんとにいろいろな理由はありますが、大きいのは以下かと思います。
①トリマーを辞める人が多い
②給与が”上がらない”
③キャリアバスを描けない
実は③→②→①と話がつながっていますが、あえて逆に説明していきます。
①トリマーを辞める人が多い
この業界では実感のある方も多いと思いますが、トリマーさんを辞める人が結構います。
注意は会社を辞めるというだけでなく、トリマーとしてやっていくことをあきらめる人が多いということです。
トリマーとしてやめる人が多いということは、お店としては採用や教育にかけるコストが無駄になるということです。
売上に対して、そういった費用が発生すると、給与に還元することが難しくなります。
ではなぜトリマーを辞める人が多いのでしょうか?
②給与が”上がらない”
トリマーとして働くことをあきらめる理由はもちろん個人によって違いますが、多いのは給与が上がらないということです。
3年働いても10年働いても給与があまり変わらない。
先輩の給与を聞いて、自分もそれくらいなのか、、、と考えると、もっと稼げる他の業種に移ってしまう、というのは当たり前ですね。
これはトリマーという業種の構造上ある程度仕方のない部分もあります。
お給料というのは、その人が稼いだ額に比例する、これは誰もが納得すること方思います。
では例えば3年目くらいのそれなりに切れるようになったトリマーと、10年目くらいのベテランでものすごくカットも早く人の売り上げはどれくらい違うでしょうか?
もちろんベテランさんは3年目に比べたら、1.5倍くらいのスピードで切れるし、細かいところに気づけて指名もたくさんもらえるかもしれません。
しかし、あくまで売上はカットした頭数に比例します。
どんなに優秀な人でも3年目くらいの人の2倍程度の売上ができればよい方です。
そしてそれが15年、20年になろうと時間当たりの稼げる額というのは大きく変えられません。
なので、トリマーとして働いている限り、大きな給与の上昇は見込めないのです。
③キャリアバスを描けない
キャリアパスとは、従業員が将来にわたってどういうキャリアを歩むかという計画のことです。
例えば、一般の企業であれば、3年目くらいでプロジェクトのリーダーになり、5年目くらいで主任になり10人ほどの部下の管理をする、10年目くらいで課長になり、一線からは退いて、マネジメントに回る、、、といった年目に沿った仕事内容を本人と相談の上、決めたりします。
ペット業界はこれらのキャリアパスを描ける職場が少ないと思います。
前述したようにトリマーとして働いているだけでは給与の大きな上昇は見込めません。
そのため、店長になる、後輩の育成に回る、などの技術を身に着けることで給与を上げなければなりません。
しかし、トリマーとして給与を上げる方法というには上記に書いた、管理の仕事するか(リーダー、店長になる)、教育をするか、ぐらいしかない職場がほとんどです。
当然トリマーとしての仕事をもっとしたい方もいて、その技術を磨くことで給与を上げたい人もいるでしょうが、そういったキャリアを用意している職場はごくわずかです。
そもそもそういった相談すらできないところが多いと感じます。
トリマーとして給与を上げる方法
さてここまででなんとなくトリマーとしてただ働いているだけでは給与が上がらない理由が分かったかと思います。
では次に、どうすればよいのかということです。
まず、職場内で給与を上げる方法の前に開業という選択肢に触れておこうと思います。
開業に向いている人、向いていない人
技術を意欲のあるトリマーさんの中には、自分でお店を開業する方がいます。
これはキャリアパスの選択肢としてアリだと思います。
ただ、開業にはメリット・デメリットがあり、自分が開業に向いているかということは理解した方がよいと思います。
詳しくはコラム:トリマーさんの開業のメリットデメリットに書かれているのでそちらをご参照ください。
まとめだけ言うと
開業に向いている人:管理や経営などのトリマー以外の仕事が苦ではない人
開業に向いていない人:管理や経営などのトリマー以外の仕事が苦手な人
です。
開業というのはあくまでお店を”経営”することです。
そのため、マネジメントやお金の管理、集客やトラブル対応など、今までお店がやっていた業務を自分で行うことになります。
なので仕事で、トリマーとして働ける時間の割合は少なくなります。
それでも会社では実現できない世界唯一のサービスを展開したい、などの理想がある方は開業がお勧めできます。
トリマーとして給与を上げる方法~デルタからの提案~
次にトリマーとして働きつつ給与を上げる方法を説明します。
前述したようにどんなにスピードが速い人でも1日にカットできる頭数には限りがあります。
ではどのように時間当たりの売上を増やすのかといえば、価格を上げればよいのです。
例えば、あなたが老犬の介護などに興味があるとします。
そして老犬介護士などの資格を持ち、老犬に負担のないトリミングを提供できるようになれば、年齢制限のあるサロンなどがあるなかで、老犬を優しく扱ってくれるという付加価値が付くため、一般のトリミングよりも高い料金をいただくことができるようになります。
結果として、お店としての売上が上がり、それをあなた個人に還元できるようになります。
これはもちろん老犬だけでもなく、トレーニング、スキンケア、フードアドバイザーなんでもOKです。
あなたがやりたいこと、経験を通してお客様にしてあげたいことを極めればよいのです。
デルタではこういったキャリアパスが描けるように、その人の希望のキャリアに沿った経験を積んでもらうことが可能です。
例えば、老犬のトリミングスキルで給与を上げたければ、老犬のお客様を優先的に回したり、入口として老犬専門の出張トリミングをしてもらったり。
トレーニングの知識をもとに、他のサロンで断られてしまうような噛み犬専門のサービスを始めたいのであれば、デルタにお願いしているドッグトレーナーさんとタッグを組んで、トリミングトレーニングをしてもらったりします。
そういったサービスを通じて、トリマー+αのサービスを担当してもらうことで、給与を上げていくという方法を提案しています。
ご興味ある方はぜひデルタの求人ページをご覧下さい。