2021/02/09
こんにちは。川崎市幸区のペットホテル&サロン デルタのオーナー佐々木です。
コロナ禍において、飼い主である自分がコロナに感染した場合のペットの処遇が問題になっております。
コロナ患者のペット専用預け先や同伴療養などのサービスも出てきているようですが、コロナに限らず飼い主様の自身が事故や急病で愛犬のもとにすぐに帰れない可能性はつねに存在します。
これを機に自分に何かがあったときのための対策を見直してみましょう!
自分がコロナにかかった!ペットはどうする?
ペットに感染する?
自分がコロナに感染した場合、まず気になるのがペットへ感染するかどうかということです。
種を越えて感染する病気はそれほど多くはありませんが、狂犬病や結核などの人獣共通感染症(ズーノーシス)が存在し、新型コロナがこれに当たるかはまだはっきりしていません。
厚生労働省は、人から犬や猫に新型コロナ感染したと思われる例があるとしつつその数はわずかだとしています。
感染しても症状がある例も少ないようなので、現状でペットへの感染はそれほど心配しなくてもよいでしょう。
ただ、飼い主様のウイルスがワンちゃんに付着し、それが他の人にうつる、という可能性は十分に考えられます。
人と犬の距離が近くなったからこその問題かもしれませんね。
どうやってお世話をすればよい?
飼い主様がコロナに感染し、入院・自宅療養となった場合、同居のご家族がいる場合は、ご家族を含めてペットをなるべく他人と接触させないようにしましょう。
新型コロナが体外でどれほど生きているかにも、さまざまなな研究がありますが、飼い主様の症状が治まって1週間程度は他人との接触を自粛したほうが良さそうです。
お散歩では他の人やワンちゃんに合わないようにして、シャンプーやトリミングも延期したほうがよさそうです。
また、一人暮らしで入院することになりどうしても愛犬を預けなければならない場合です。
ご家族や知人が預かってくれる場合は、預ける前にシャンプーをするか、シャンプータオルなどで全身を拭いておくとペットを介しての感染リスクが減らせます。
ペットホテルや動物病院では受け入れ基準が異なりますので、行きつけのペットホテルや動物病院に事前に相談をしておくのが良いでしょう。
軽症であれば愛犬と療養できる施設や、ペット保険大手のアニコムは新型コロナ感染者向けにワンちゃんをお世話するサービスを始めており、これらのサービスを検討するのもよいでしょう。
ちなみにデルタでは、飼い主様が新型コロナに感染された場合は、濃厚接触者でない人がお店まで連れてきて頂き、シャンプーをしたのちであればお預かりが可能です。
自分が突然倒れたら、、、?その時愛犬は?
人間いつ死ぬかわかりません。
突然心臓麻痺や脳卒中でパタッと死んでしまうかもしれません。
自分が倒れたときに愛犬がのお世話がなされる体制は整っていますか?
出先で自分が倒れ倒れ、愛犬が飼い主の帰りを1晩も2晩も待っている、、、
自宅で倒れ、お腹の空いた愛犬がずっとそばに寄り添っている、、、
そんな事態を想像しただけでもとても切なくなります。
自宅に戻れなくなった時のための準備
地震で自宅への経路が絶たれた、出先で病気になり戻れなくなったなどのケースを考えてみます。
この時の対処法として自宅の鍵を誰かに預けておくことが考えられます。
①家族や親類、信頼できる知人に預ける
自宅の近くに家族や親類が済んでいれば、合い鍵を預けておき、万が一の時に自宅に行ってもらい愛犬を連れだすか、お世話をしてもらえるようにしましょう。
普段からその人と交流があると、愛犬にとっても見知った人なのでストレスが少なくなるかもしれませんね。
②ペットシッターに鍵を預けておく
ペットシッターとは自宅に来て、犬や猫のお世話をしてくれるサービスですが、シッターによっては鍵を常に預かってくれる場合もあります。
この場合は、出先からの連絡さえできれば、自宅に来てくれるので、ご飯や排泄などの最低限のお世話をしてくれます。
デルタでもシッターサービスを行っているので、同様のことが可能です。また、ペットホテルもあるので、自宅から愛犬をお預かりして、そのままペットホテルでお預かりすることも可能です。
一人暮らしのワンちゃんの
家族がいたり、仕事をしている飼い主様は、万が一自分に何かあってもご家族や仕事の同僚などが異変を察知してくれるでしょう。
一方で、日常的に人との接点を持っていない飼い主様ですと、万が一自分に何かあったときに、ペットのレスキューに入るのが遅くなり手遅れになってしまう可能性も考えられます。
高齢のお一人暮らしなどでペットを飼っている方はご家族に定期的に連絡する習慣をつけたらい、あまり必要がなくても定期的に家事代行などをお願いしておくと対策になります。
最悪の事態に頼れそうな人が見つからない場合
人間どんなに万全を期していてもペットを残して死んでいしまう可能性もゼロではありません。
ペットを預けて旅行中に交通事故で、、、
急にガンがみつかり余命いくばくもなくなった、、、
隕石が自分にぶつかって死んでしまった、、、
最後は半分笑い話ですが、どんなに頑張っても突然死の可能性をゼロにはできないという事です。
また、自分の死に際して愛犬を引き受けてくださる方がいない飼い主様もいるでしょう。
そういった際の選択肢として、ペットのための遺言・信託などを利用するのもひとつの手かもしれません。
さいごに
私はワンちゃんやネコちゃんであれ安易に他人の家庭の事情に口を出すことは無責任だと考えています。
ただ、飼い主として愛犬の衣食住が確保できる環境を作ることは最低限の義務だとも考えています。
日常生活では問題がなくとも、自分が病気になったとき、災害などのとき、またペットが病気なったときなどの、比較的予想がしやすいアクシデントにはしっかり対応できることが必要だと思います。